早稲田大学ラグビー蹴球部の新監督に就任された山下監督に今回のプロジェクトに込めた想いを伺ってきました。
担当は、ミュージックセキュリティーズの猪尾です。
——まず最初に早稲田大学ラグビー蹴球部の概要について教えてください。
慶應、京都三高、同志社に次ぐ4番目の歴史を誇り、2018年11月には創部100周年を迎えます。日本選手権優勝4回は大学として最多、大学選手権優勝15回は最多回数を誇ります。

——早稲田大学ラグビー蹴球部として一番大切にしていることは何でしょうか。
ミッションとして「ラグビーを通じて世の中に夢と希望と感動を与える」を掲げ、いつの時代も日本一という目標に向かいながら社会のリーダーを輩出するべく人材育成をしてきました。
昨年のW杯でのラグビー日本代表チームの活躍により国内は空前のラグビーブームを向かえる中で、
我々大学のスポーツの社会的意義としては、ラグビー界のみならず社会へのリーダーを育成することはこれからも変わりません。

——山下監督が新たに就任され、日本一奪還の目標に向けて、日々厳しい練習をされているかと思いますが、日本一奪還のために現状課題だと思っていることを教えてください。
一つは、ラグビー推薦入学が充実する他校に比べ、一般入試を経ての入部する部員の比率が高いため、体づくり、フィジカルの強化は喫緊の課題です。
大命題である日本一に向けて、アシックス様や新潟県などオフィシャルパートナーに迎えて、強化の体制を整えつつありますが、とりわけ、真っ先に取り組まなければならないのは選手個々のフィジカル面のベースアップです。最先端のノウハウの導入による厳しいトレーニングもさることながら、そのトレーニングをしっかりと身につける食事面、栄養補給も欠かせません。
そして、もう一つがファンの皆様がもっとオープンに大学ラグビーを楽しん頂ける仕組みづくりだと考えています。
——こうした課題を解決するためにファイナンセンスを活用しデザインと強化費のファンの皆様からの協力の2つに取り組もうと考えられたんですね。
はい、その通りです。
選手の体作りなどチームの強化にはどうしてもある程度の費用が必要となります。その資金を大学やラグビー部OBなど限定された組織にサポートをお願いするだけではない仕組みを作りたいと考えていました。
それを今回のファイナンセンスが提供するクラウドファンディングの仕組みで実現したいと考えています。
広くウェブサイトを通じて、早稲田大学ラグビー蹴球部の日本一という目標と課題も共有し、皆さまからサポート頂くことで、一緒に克服し、目標達成にむけて、おらがチームという意識で、これからのチームの一喜一憂を共有し楽しんで頂けないかと思っています。
そして、おらがチームとして応援するとときに、一体感をもって楽しんでもらいやすくするためには、デザインの力がとても大きいと思っています。
今回、世界的に高い評価を得ている早稲田出身の佐藤オオキさん率いるデザインオフィス「nendo(ネンド)」のデザインによって、今までになかったデザインのユニフォームや応援グッズができあがりました。
これらの応援グッズは、今回のチーム作りに参加していただいている皆さま、BE THE CHAIN プロジェクトのメンバーの証です。試合会場では、この応援グッズを持っている皆様に連帯感をもって、一緒に応援して頂ける工夫をしたいと思っています。
——ファンの皆様からのお金は、チーム強化のために「フィジカル・ストレングスの向上」に使用するとのことですが、具体的に教えてください。
みなさんへお届けする特典のデザインや制作費、手数料を除いた資金をトレーニング器具、専門知識をもった人材の確保、食材費などへ活用させて頂きます。今回はまず1000万円を目標に募集します。
——本プロジェクトに参加いただく方への特典のご紹介をお願いします。
今回は5,000円~500,000円まででそれぞれの金額に応じてオリジナル特典をご用意しました。ファンの皆さまと意識をひとつに共に闘うための応援グッズをnendoにデザインをして頂きました。合わせて、練習場や試合会場に皆さまが足を運んで頂きやすくなるリターンを組合せてみました。ぜひ、詳細は、「応援グッズ」「お申込み」のページからご覧ください。
応援メッセージ
清宮克幸 早稲田大学ラグビー蹴球部元監督
【プロフィール】67年大阪府生まれ。高校でラグビーを始め全国大会出場。高校日本代表主将となる。
早稲田大学、社会人リーグで活躍後、早大ラグビー部監督に就任。在任中、5年連続で関東大学リーグ対抗戦優勝、大学選手権優勝3度と、早稲田ラグビー復活の原動力に。06年からサントリーラグビー部監督を経て、11年にヤマハ発動機ラグビー部監督に就任。15年にヤマハを日本選手権優勝に導く。
山下新監督は、私が監督就任2年目の2002年度に13年ぶりの優勝をした時の主将で、サントリーで日本一になったときにも主将でした。卓越したリーダーシップとプレー両面で選手を引っ張ってくれる存在で、
今回7年間優勝から遠ざかる母校早稲田大学ラグビー蹴球部復活のため貢献してくれると期待しています。どうすれば大学日本一になれるのか?答えは簡単です。
日本一に相応しい支援体制を構築することです。先を走っているライバルを追い抜くには、その為のエネルギーが必要であります。
今回の新たな取り組みは、『進取の精神』という早稲田のDNAを体現するものでもあり、早稲田ラグビー復活を切望する皆様には、是非ともこの取り組みをご理解いただき、ご支援いただけますこと心よりお願い申し上げます。
デザインについて
BE THE CHAIN
今シーズンは「個」の力に頼るのではなく、組織的な連携による切っても切れない「鎖」のようなディフェンス・システムに主眼を置いた強化方針から、チームスローガンを「BE THE CHAIN」とした。

ユニフォームデザイン
より動きやすい形状を導入すると同時に、伝統の「エンジ×黒」のボーダー柄をベースに、筋肉の流れが強調され、より身体が大きく、プレーが魅力的に見えるように、ボーダーの幅や角度をリニューアルしたデザイン。
また、選手たちが横に整列したりスクラムを組んだ際に、腰のV字部分が合わさって早稲田を象徴する「W」が浮かび上がることで、複人数が連動することで力を発揮するという、チームの思想を反映した。
背番号には、数字の角に「W」をあしらうことで躍動感を与えつつ、
黒い縁取りには「早稲田大学が優勝した年」が全て刻まれることで過去の栄光と伝統を常に背負いながら戦う姿勢を表現。そして、襟の裏にはスローガン「BE THE CHAIN」とともに、
グランドに立つ15人の選手がガッチリと絡み合った様子を象徴した「15連の鎖」をプリント。
布地も軽量でフィット感の良さがありつつも高い摩擦強度があるものにし、
胸部と脇にシリコンラバープリントを施すことでグリップ力が増し、スクラム時のパック強度を高めることができた。
さらに、戦術を考えるためtのデータ収集のために、試合や練習中の走行距離と速度を計測するGPSを襟もとの専用ポケットに格納するなど、機能面も大幅に向上した。
グッズデザイン
様々なグッズを展開する中でも特に個性的なのが、「ハングリー・ベア」と呼ばれるキャラクター。早稲田大学の創設者である大隈重信から「隈(熊)」とし、これを北海道の民芸品として広く知られる木彫りの「鮭を咥えた熊」に見立て、対戦校のユニフォームを模した鮭を咥えさせることにした。「勝利への餓え」と「対戦相手を喰う」ことをわかりやすく表現。
