——まず最初に創業の経緯を教えてください。
中河原毅氏(以下、中河原):
もともとは、三河の地場産業である寝具の縫製会社として父が創業したのがはじまりです。やがて有名アパレルブランドの縫製も手がけるようになりましたが、少しずつ下請け会社から脱却を図り、自社製品を発信するメーカーになりたいと考えるようになりました。
——どのような経緯で高性能マスク事業が立ち上がったのでしょうか。
中河原:
私はもともと、マキタ電動工具で5年間、プログラミングと開発に携わり、その後くればぁに入社しました。入社後、もともと作業服などを縫製加工していた下請け体制だった会社を、メッシュフィルターを主体とした産業資材を縫製加工する元請け体制の会社に切り替えました。その中で、当社の持つ世界一細かいメッシュフィルターの技術を活かし、高性能マスクを開発しようと思ったのがきっかけです。
——現在の事業の状況を教えてください。
中河原:
3年前の本格販売から高性能マスクとしてヒット商品になり、現在、フィギュアスケート男子日本代表やプロ野球選手などのプロアスリートにも愛用されています。おかげ様でこれまでに累計20万枚を売り上げることができました。
デザイン変更前のマスクとパッケージ
——評判となっている秘訣は何でしょうか。
中河原:
2つあります。一つは、メッシュフィルター加工技術を活かして開発した、重層構造の「高性能フィルター」です。100ナノメートル(1万分の1ミリ)単位の世界一細かいメッシュフィルターを生かし、花粉症・ウィルス・PM2.5対策に有効です。また、密閉したマスクで課題となる息苦しさを、特殊なクッションフィルターの技術を導入することで軽減しています。
もう一つは、これも自社で開発した、樹脂製の洗って再利用ができる形状記憶ワイヤーです。こちらは隙間対策です。フィルターを強化しても隙間から有害物質が入ってしまうと意味がないためです。
——今回、ファイナンセンスを利用しようと考えた理由を教えてください。
中河原:
より一層、くればぁ社製の高性能マスクを日本・世界に広げるためです。もともと、クラウドファンディングに興味がありました。ヨーロッパやアメリカと比べて、日本ではまだこれからという認識を持っていました。当社としては、是非この仕組みを活用して、くればぁのマスクのファンを増やすことを目的としています。
同時に、カロリー消費を高める新商品マスクを開発していたこともあり、ファンドの仕組みを利用して資金を集めると同時に、くればぁのマスクのコアなファンを獲得したいと思っています。
——今回、ファンドで集めるお金は何に使われて、投資家の方にはどのようにお返しを行うのでしょうか。
中河原:
今回の資金は、カロリー消費を高める新商品マスクの開発費や加工費、材料費等に活用させて頂きます。この商品の2年間分の売上の一部を投資家の方に分配致します。
——分配金以外の投資家の方が楽しめることとしてはどのようなことがありますでしょうか。
中河原:
投資家特典として、今回、nendoさまがデザインしたカロリー消費を高める新商品マスクをお送りする予定です。また、セキュリテのWEBサイトを通じて、開発や販売状況などについては投資家の方々へ情報発信をしていきたいと思っています。
また、ファイナンセンスを利用する当社を含めた事業者や投資家の方が一堂に会して、nendoさんやミュージックセキュリティーズさんも一緒にみなさんのお金がどのように使われ、nendoさんがデザインした商品がどういう状況では販売されているかについて報告し、みなさんで交流するミーティングを開催される予定です。このようなリアルな場でもお会いして交流できればと思っています。
多くの日本代表選手やプロスポーツ選手が愛用することで知られる高性能防塵マスクのブランディング計画。本来は工業用メッシュフィルターの製造を得意とするメーカーであることから、粉塵やウイルスを除去するメッシュ、放射性物質をカットするメッシュ、立体形状を保持するメッシュ、消臭機能を持ったメッシュ、呼吸がしやすいようにポンプのように動くメッシュ、さらには除湿メッシュと加湿メッシュによって適度な湿度を保持する機能など、様々な用途に特化したメッシュを10層(ハイエンド版は12層)も組み合わせていることが大きな特徴です。
そのため、ブランド名は様々なものを「防備」することから「bo-bi」とし、アイコンは10分割されたリングにすることでメッシュの10層構造を表現しました。
さらに、使い捨てではなく100回以上洗って使える商品であることから、持ち運び用のソフトケースもデザインしました。片手でケースを畳むと口が開くような形状をしており、出し入れがしやすく、マスクの立体感を保持したまま持ち運べるように配慮しています。また、これまでマスクは洗濯ネットに入れて洗う必要がありましたが、ケース自体が洗濯ネットの役割になる素材を使用し、ケースに入れたままマスクが洗えるという機能も追加しました。マスク自体も、女性のメイクの付着のしにくさと肌触りの良さも意識しつつ、装着した際に違和感が出ないように表面をマットな仕上げとし、ハイエンド版はあえて荒目のメッシュを一番手前に配置することで高機能感を表しています。商品ラインアップは標準タイプ以外に、放射性物質を除去するハイエンド版の「pro」と、呼吸時に適度な負荷を与えることで一日あたり約200~400Kcalを消費できる「slim」という計三種類を用意し、さらにそれぞれの使い捨て版も揃えています。使い捨てマスクは、本体の下に丸みを持たせることで顔によりフィットする新たな形状を採用しました。
ファンド詳細を見る ※ミュージックセキュリティーズ(株)のサイトに遷移します。
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